第二次世界大戦は航空機が戦場の主役となった戦争でした。我が日本軍は零戦や隼をはじめとする優秀な航空機を以て戦争に突入し、緒戦は有利に戦いを進めましたが、やがて敵は質・量ともに我々を上回り、そして日本は敗れました。そして終戦時、航空機に関するものを含む多くの機密書類が焼却され、この世から永遠に失われました。今我々が日本の航空機について知ることができるのは、奇跡的に難を逃れた資料や連合軍が戦地で入手した資料のおかげです。

 しかしながら、それ故に現在我々が書籍やインターネットで見ることのできる日本軍航空機のデータは様々な資料の寄せ集めに過ぎません。十分に精査されたものとは言い難く、伝聞に基づくものや、誤植だって散見されます。だから私はもっと確かなものを知りたい、もっと詳しく調べてみたいと思うようになりました。

 そうして自分で色々と調べてみると、国立国会図書館や防衛研究所などには難を逃れた未だ知られていない資料が沢山眠っていることが分かりました。ある程度資料が集まってくると、今度はこれを誰かと共有したいと思うようになりました。また、これらの資料をインターネット上で発信すれば、皆さんとの情報共有で新たな資料も集まってくるのではないかとも考えました。

そういうわけで、このサイトは航空機の性能に関する資料を収集し、皆さんと共有することを目的としています。

第二次世界大戦の終結から70年以上が経ち、戦争を知る人はこの国からほとんど居なくなってしまいました。ですが、だからこそ変に先入観や偏見を持たずに物事を捉えることができるとも言えます。令和の時代に、平成生まれの視点から、楽しく地道にゆっくりとやってゆきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

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零戦52型甲(浜松の航空自衛隊広報館にて)